ソラノオトニモ。
ワタシは何を見出しただろう。
特に何も考えず、
ふらふらとただ歩いていた毎日。
そこには必ず空があるなんて気障なセリフ。
ソラノハテニハ。
何があるのだろう。
手を伸ばしても、
望遠鏡を使っても、
なんにも見えないけど。
きっとそこには美しいものがあるのだろう。
ソラノイロニモ。
表情が豊かでワタシは嫉妬してしまう。
泣くことも笑うことも怒ることも、
人間のワタシより容易くやってのける。
ワタシは"できそこない"なのかしら?
ソラハイツデモ。
貴方を見ているんだって。
そう誰かが言っていたっけ。
見られたくないときもただ黙って見ている、
ありがたくも五月蝿い存在。
ソラノカタワラ。
ワタシは昔を思い出しながら歩く。
コンクリートに反射した陽の光が、
この身を強く焦がしている。
だけどそれは懐かしいから心地よい。
ソラノオトニモ。
じっと静かに耳を傾ければ、
きっと何かが聴こえるはずだ。
身体中の神経を尖らせて、
ソラノオトを吸収する。
オワリノオクカラ。