廻って廻って、また巡り合う。
夜桜が泣いた
微かな電灯の灯りを
その胸に宿して
私は遠くから
夜桜を眺めていました
世界はまだ
廻っているのです
届かない月に思いを馳せた
そんな淡い夜桜と同じ
届かない貴方に思いを馳せた
私は惨めでちっぽけな存在です
それでも桜は輝くの
昼には笑顔を振り撒いて
孤独は無い、とでも言いたげに
楽しいからと嘘ついて
夜には孤独を寂しがり
世界の音を遮って
月の笑顔を望みつつ
眠りについてゆくのです
そんな私も同じでしょう
愛想笑いを振り撒いて
それでも心此処に在らず
夜は孤独を喰らいながら
貴方をしみじみ想うのです
そして貴方の笑顔を望みつつ
眠りについてゆくのです
いつか えいえん を知るときは
貴方の傍に居たい
眠る二人は寄り添って
幸せな顔をしてるといい
これは 馬鹿な女の戯言です
(今だけ、この世界の音が 無くなってしまえばいいのに)