俺の中の稚拙なプライドなんて取り去って。
だから
壊れてしまえばいいのに
(いや、"だから"の使い方間違ってるだろ)
じゃあ
愛想笑いでも浮かべてみる
(愛想笑う自分、気持ち悪い)
それなら
知らない自分を創ってみる
(もう造り尽くしたじゃないか)
夜風に当たって考えるのに
なんだか無性にすっきりしない
(ねぇ 俺、どうすればいい?)
そしたら
反論でもしてみる?
(本音は反論するのに疲れた)
ならば
隠し通せばいい?
(んなことしたって解決しない)
どうしたったって
俺の良い様にはならないじゃんな
(分かりきったことを)
人間不信をやめる?
(出来たら苦労なんてしない)
皆で生きてみる?
(信じられるか)
でも
一人じゃ生きていけないんだ
(この弱虫野郎)
"何も知らないくせに"なんて言えないよ
(だって伝えてねーもん)
だけど
分かった様な口利いて欲しくない
(絶対知られない自信がある)
しかし
"自由"とか簡単に口にするな
(俺は一度も自由を持ったことなんて無いのに)
夜風は酷い
慰めもせず 怒りもせず
通り過ぎるのも
あまりに静か過ぎる
(まるで俺が居ないみたいに)
そうか
居なくなっちゃえばいいんだ
(透明になってすっかり消えちゃえばいいよ)
だから
壊れてしまえばいいのに
(誰かに気付かれるより早く)
気付いて欲しいなんて 嘘
その前に消えて無くなれば
(望んだって叶わないのにさ)
稚拙な嘘だって
塗り固めれば大きい
(それにもっと早く気付いていれば)
それなのに
こんなことも悪くないな、なんてさ
(何かが可笑しい、狂ってるだろ)
その愛想笑いも
読み取れない表情や行動も
本当は溜め込む性格も
自分を卑下する性格も
人間不信なところも
そのくせ人には理解されないところも
君と一緒だから嬉しいなんて
(馬鹿みたい)
嗚呼、そうだ
君を連れ去って遠い世界へ
(君とならひっそり生きてみるのも構わない)