目を開け夜景を見渡す モノクロの星
港に一人で 立っている少女の
手の内 握ったチケットは破られて
日付も 場所さえ 読めなくなってたんだ
夢のステージを見たくて 並んで買っては楽しみにしていた
だけどもう 泪で滲む紙は意味を成さなくなっていた
チャイムの音を合図に 幕開けた未来への扉
少女は外気に晒されては 諦めてた
人影が近寄っていく 上から手を差し伸べてた
「行きたいなら・・・・・・行けばいい」 笑ってた
「夢みたい」 ネオンに吸い込まれていく声
新しいチケット握らされ 背中押す
あの煌びやかな世界観や 押し付けられるような人混み
"それでもいい"足を踏み入れ 光が体を包んでいく
シンパシー シンクロで成す 立派な舞台の姿は
好みなんてない そんなくらい素晴らしくて
「綺麗でしょ?」声が聞こえる 周りには誰も居なくて
そこには夢だけが詰まっていた
体が浮いている 今ならどこへでも行けそう そんな気がした
少女にはもう 哀しさも何もなくなっていた だから、ほら・・・・・・
チャイムの音を合図に 幕閉じた 現実へ戻る
少女は未だに夢見心地 「でも、帰らなきゃ」
再び手を差し伸べてる影が姿を現して
「夢ならば、いつでも見においでよ」と・・・・・・