真っ黒な空に沈む真白な真珠
本来は厭な染みも
今日はどこか寂しさを伝える付加価値(オプション)
そんな私は目が冴えて
オルゴールを後ろで流しながら
飽きないのだなあ
この未知の空を思いやるのは
珍しいと云われる姿は確かで
見上げた私の居る部屋は
強い光に照らされて明るい
まるでいつもの目の前の建物の
眠らないネオンのようだ
眠らないそれすら今日だけは
あの神々しい光に譲って
身なりを潜めているのだろう
静寂を切り裂くあの光の為に
決して飽きることなどないのだ
冷たい空気が薄い硝子を伝って
私を取り巻く存在となっても
私は此処から動くことなど出来ないのだから
手を伸ばせば普段のそれより
遥かに近く届くように感じられる
けれども私には想像もつかない程
遠く規模(スケール)の違うもので
見つめ続けていれば
冬の曲のオルゴールは止まっていた
もう一度巻いて再生させる
幻想を思わせる曲だった
力強い光の鼓動は今
何処まで届いて
何処まで照らしているのか
隅々まで照らして欲しいと願う
人々が心に何かを持って
その真珠のような月を見上げたなら
その願いと想いを一身に背負って
一心にする力を持つんだ
小さな光でも確かな光は
必ず私たちを導くから
私は何処までもついていこう
私の信じる真珠に
そして何処までも照らすよう
私の信じる真珠が