仮説と理論を繰り返して、
実践になんか移さないで、
キミは何の為にソレをするの?
この世界に理論も哲学も通じない。
決められた未来もない。
だけど僕は決められたレールを
ただ静かに歩いていく。
折れたノートの端っこを
何度直しても戻らないように、
ぼくの心の端にちょんと折ってつけた傷は、
キミが気付かないくらいに小さくて
且つ、深くて。
口にした機械気味な言葉たちは、
キミが思うよりも強く
ぼくを咬み千切る。
でもそれはあくまでもロボットのよう。
キミは生きているの?
ぼくは生きているの?
似ているようで似ていないから、
ぼくには分からないけど。
キミもぼくも生きてはいない。
吸い込まれそうな燃え上がる碧い空。
キミの振りかざす正義(ジャスティス)や理論(ロジック)に似ていないかい?
……遠くにあるもの。
近いようで、現実味がないもの。
実証不可能な仮説を現実にしたくて
キミは何を犠牲にしたの?
世界もぼくも未来も捨てて、
キミは何を手に入れられた?
床に散りばめられたレポート用紙は、
黒く汚れて。
そう、まるで
ぼくたちの心みたいだね。
夢みたいな未来を語っていた頃は、
きっと輝いていて、
煌びやかな笑顔でいたんだろう。
いつからかインクのように黒く、
未来は滲んで、気持ちは霞んで。
キミの仮説は現実にはならない。
キミの理論は通用しない。
ぼくの感情だけの世界には、